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2010.11.18 (Thu)

ぱくり?違う違う




ちょっと前に兄のHPで佐藤栄作さんの詩が紹介されていた

佐藤栄作さんといって総理大臣でノーベル平和賞をもらっった人とはちがう

貝塚市で「ていへん詩の会」という詩作のサークルをしていた方


俺が高校生のころ貝塚市で毎月「うたしぇるハウス」っていう唄う会をやっていたとき、その佐藤さんのアトリエを練習場所に使わせて貰っていた

よくコメントを書き込んでくれるベースマンさんもこの時からの知り合いです



佐藤栄作さんの代表作が『白い雲と鉄条網』という詩でそのうたしぇるハウスとかでも朗読をしていた

と思う


詩集もどっかにあったんやけどね

探して見よっと




白い雲と鉄条網

佐藤栄作

高く晴れた空に 芒の穂がゆれ
友だちの頭がみえかくれして
山のむこうに白い雲が駈け
雲は 遠い空の兎になった
両手をつきあげて駈けてゆくと
草の葉の陰に
軍・衣糧廠の電流鉄条網がのびていた
足をとられ もんどりうつと
青い光が 草原一面にとび散った
右脇腹をえぐりとられ
ちぎれた肉と ぶらさがっている僕の命と
焼き焦げた血が土にしみて

 白い雲が流れ 芒の穂がゆれていた

母はふるえ ふるえて母は立っていた
親指と人差指で 僕のつむった眼をあけたが
なにもみえない
抱きしめられ ふりたくられ
頬は涙にぬれ 涙にぬれて
手や足の先から冷たくなり
体中に斑点が浮き 斑点は紫色になり
僕の顔は僕ではなく

哀しみは 風のようにふるえ
土に滲みた血の上を吹いた

赤土のねばりついた靴と
食べていない弁当箱と
焼き焦げた学生服よ
白い骨と 小さな壷よ
ひとにぎりの灰よ
ものいわぬ一筋の青い煙よ
更けていく夜の深さ 暗い夜よ

母よ

とられていった父よ

今も お父さんは銃をもっているの
今も お父さんは空き腹で立っているの
今も お父さんは殴られ 命令されて
暗闇に眼を光らして 何をみるの

誰をねらい撃つの

銃口の先にいるのは誰
ねらわれているのは誰
殺されたのは 僕
殺された僕の次は誰
誰の次は誰

僕には後姿のお父さんしかいない
呼んでも 追いかけても
手の届かない いつも同じ距離の
ふりむいてもくれなかった
背を向けていってしまった父よ

今は もう誰の声もきこえないの
僕はもういないのだから

 戦争は終わったのかね

えぐりとられた命よ
土にしみた血のにおいよ

軒先に白い花が咲いて
箪笥の隅の位牌になった僕
十月二十日がくると
お母さんはお菓子を供えてくれる
お父さんがきて ちーんと鉦をならし
手を合はせ
お菓子を一つつまんでいく
そんなお父さんがいい
向かいあっておれるから
 

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